Netflixのおすすめドラマ【アンビリーバブル:たった1つの真実】性的暴行の実態に目を向けよう
2018年ころから #MeToo運動の勢いが高まり、日本でも多くの関心を高めています。#MeToo運動は、性的暴行やセクシャルハラスメントなどの被害の経験をSNS上で告白・共有する運動です。
アメリカで1人の女性が性的暴行・セクシャルハラスメントの被害を告白したところ、多くの女性が同じような被害経験を持っていたことから、世界中で#MeToo運動が広がっていきました。
一方で、アメリカのトランプ大統領をはじめ、#MeToo運動に対して苦言を呈するヒトも少なくありません。
#MeToo運動で告白されるような性的暴行は、普通の日常を生きる僕たち男性にとって縁遠いものなのかもしれません。
みなさん、こんにちは。
平本 亘(@follow_me_peace)です。
今回の記事では、2019年9月にNetflixで配信開始された【アンビリーバブル:たった1つの真実】を紹介します。性的暴行という犯罪を解決する難しさを、少しだけ理解できるようになるかもしれません。
こんな人におすすめ
- Netflixのおすすめドラマを探している人
- 【アンビリーバブル:たった1つの真実】をすでに見た人(感想の共有)
- ジェンダー問題に関心のある人
- 性的暴行の実態を理解していない人
- 全ての男性
目次
- Netflixのおすすめドラマ【アンビリーバブル:たった1つの真実】
- 【アンビリーバブル:たった1つの真実】を見て感じた3つのこと
- セカンドレイプがいかに被害者を苦しめるのか理解しよう
- 女性の社会進出がいかに大切か理解しよう
- まとめ
Netflixのおすすめドラマ【アンビリーバブル:たった1つの真実】
【アンビリーバブル:たった1つの真実】は、実際の性的暴行事件をもとにして作成されたNetflixのドラマです。
自分が受けた性的暴行について何度何度も話を聞かれ、少しずつ自分が正しいのかどうかわからなくなっていく被害者の少女マリー。
曖昧な証言を信じることができないと「性的暴行はなかった」と書くように強要され、マリーの性的暴行事件は作り話として処理される。
同じころ、別の街で性的暴行事件の解決を目指す二人の女性刑事。必死の捜査で分かった結末は?
【アンビリーバブル:たった1つの真実】を見て感じた3つのこと
【アンビリーバブル:たった1つの真実】を見て3つ感じたことがあります。
それは、
- 男性の生活態度がいかに横柄か
- セカンドレイプがいかに被害者を苦しめるのか
- 女性の社会進出がいかに必要か
です。
上から順に解説していきます。
男性の生活態度がいかに横柄なのか客観的に理解しよう
はじめに断っておきますが、すべての男性がそうだとは言っていません。
あくまで、一般論のお話です。
最終回の一幕で、マリーに「性的暴行はなかった」と書くように強要した男性刑事パーカーに、マリーが会いに場面があります。
そのシーンから
Prrrrrr
パーカー:パーカー。あー…。
(受付):(マリーがあなたに会いに来てるよ。)
パーカー:マリーに上の階に来てもらって~
(受付):(あなたが下に降りてくるべきだわ…)
パーカー:あー…。オッケー。今から行きます。
(省略)
マリー:あなたも知っていると思うけど、慰謝料はもらったわ。けど、まだもらってないものがあるんだけど、あなたに分かる?
パーカー:…
マリー:謝罪よ。
パーカー:…
マリー:私でさえも、失敗したら謝罪する。何か大きな失敗をして、誰かの人生に傷をつけたとしたら、もっと謝るものよ。
パーカー:ごめんなさい。申し訳ございませんでした。
マリー:…。次はしっかりやってね。
ここから、何が分かるのでしょうか?
謝罪すべき相手に対して、足を運んでもらおうとしている点
日常生活を思い返していただきたいです。
もし、あなたのとても尊敬している方が職場に会いに来られたとしたら、どうするでしょうか?
おそらく、あなたは入口まで迎えに行くでしょう。決して自分のデスクまで勝手に来いなんて言わないはず。
けれども、この場面では違うのです。念のためですが、【アンビリーバブル:たった1つの真実】は実話をもとに作られたドラマです。
自分の日常生活を振り返り、全く同じではないけれども、何か似たような態度をとっている場面はないでしょうか?
無自覚の差別が時に、人を何倍にも気づつけることがあるのです。
セカンドレイプがいかに被害者を苦しめるのか理解しよう
みなさん、セカンドレイプという言葉をご存じでしょうか?
セカンドレイプとは
レイプなどの性的暴行を受けたものに対して、第三者が、性被害の苦痛を思い出させるような言葉を投げかけたり、被害を受けた原因の一端が被害者自身にもあったというような中傷めいた発言をしたりして、精神的な苦痛を与えること。
Weblio辞書より。
被害の被害の状況を語らせることは、当時の苦痛を思い出せるような言動に当たります。日本でも、セカンドレイプの問題はとても問題になっていますが、未だにセカンドレイプが衆知されていないのが現実です。
【アンビリーバブル:たった1つの真実】の第1話では、被害者のマリーに対して、執拗に当時の状況を語らせる場面があります。
性的暴行を受けてショックを受けている最中に、当時の状況を語る。感情的にもなります。言いたくないと思うこともあるでしょう。ショックで忘れてしまうこともたくさんあるかもしれません。
そのような経験をしたことのない人には分からないことを被害者が抱えているということを理解する必要があるように感じますね。
また、被害を受けた原因の一端が被害者自身にもあったというような発言もセカンドレイプに当たります。
物を盗まれたときのことを考えてみてください。
高価なものを持っていたとしても、盗んだ人に原因があるのは明白でしょう。
このような問題は、なかなかイメージできない問題だと思います。【アンビリーバブル:たった1つの真実】を見ることで、客観的に理解することが可能です。
女性の社会進出がいかに大切か理解しよう
女性の社会進出。
最近になってさらに声高々に言われるようになりました。しかし、なかなか進んでいない現実もあります。
女性の社会進出がいかに大切か【アンビリーバブル:たった1つの真実】から読み取っていきたいと思います。
【アンビリーバブル:たった1つの真実】では、2人の女性刑事が性的暴行事件の問題解決に向けて、奔走する様子が描かれています。
性被害を受けた女性に心を傾け、必死に事件解決に向かう姿はとてもかっこいいです。
一方で、男性も刑事として別の事件で関わっています。パーカー刑事です。
ここから、被害を受けた女性に対して男性が寄り添うということがいかに難しいかが分かります。性の問題だからこそ、男性には話したくないと考えることも当然でしょう。
医療の現場でも同じことが言えると思います。
今年に入ってから、東京医科大学で女子生徒の合格率を不正に改ざんしていた問題が発覚しました。
- 女子は医者には向かない
- 女子は仕事を続けられない
というような指摘をしている場面もありました。
しかし、多くの女性の患者さんが女性のお医者さんを必要としているのが現実です。
男性の仕事、女性の仕事と職業を性別で見ていては解決される問題も解決できなくなることもあるのです。
男性の仕事だと言われている分野に女性が進出できるように後押ししてしていく必要があると考えられます。
まとめ
以上、Netflixから2019年9月に放送開始された【アンビリーバブル:たった1つの真実】を紹介しました。
是非
- 男性の生活態度がいかに横柄か
- セカンドレイプがいかに被害者を苦しめるのか
- 女性の社会進出がいかに必要か
を【アンビリーバブル:たった1つの真実】を見て、客観的に考えていただきたいと思います。
そうすることで、性的暴行の実態が見えてくるかもしれませんね。