『思考の整理学』考え方・頭の整理の仕方に大革命!
みなさん、こんにちは。
平本 亘(@follow_me_peace)です。
今回は、175万部以上を売り上げている、外山滋比古さんのベストセラー『思考の整理学』を紹介していきます。
『思考の整理学』は1986年に第一版が出版されて以来、人気を集めており、2008年から2012年の5年間、東大・京大で販売冊数第一位を誇っています。
言わば、東大・京大生が読む本はこれだ!です。
著者の外山滋比古さんは、東京教育大学(現:筑波大学)で教鞭をとられたのち、お茶の水女子大学で名誉教授をされている方です。
言語学者である外山滋比古さんの書く本はとにかく読みやすく、面白い。学びの深い内容に、とこどころクスっと笑えるような表現が含まれているのが特徴です。
これまで学校で、「考えること」を教わった記憶もないだろう。そんな考えること、すなわち思考することは一見面倒にも思えるが、見方を変えれば、これほど面白い発見はない。
と外山滋比古さんは仰います。
私自身も本を読み進める中で「分かる~!!」となる箇所が多数あり、理論的に知ることは面白い発見でしたね。
こんな方におススメ
- なかなか物事が捗らない人
- グルグルと永遠に何かを考えてしまう人
- 新しい発見になかなか出会えない人
上記の点に充てはまる人にはおすすめの一冊です。
今回は、そんな『思考の整理学』から、私が特に興味を持った3つエピソードを紹介します。
それでは、行きましょう!
目次
物事を捗らせる秘訣!「朝飯前」
『思考の整理学』で一番、興味を持ち、読んだ後に生活に影響を与えたのは「朝飯前」とタイトルの付いた一節です。
人間は自然に従って生きるのが一番効率の良い生き方。従って、朝日が昇ると同時に活動を開始し、日が沈むと眠りにつく、ことが良い。
電気を点けてまで、夜に活動するのは自然に反しているということですね。
【朝飯前】という表現、ググれば「朝食前にでもできる簡単なこと」とあります。しかし、外山滋比古さんは、「朝飯前にやると、本来であれば難しいことも簡単にできてしまう」と解しています。
実際に食後の頭は、血液が消化に取られてぼーっとするでしょう。お昼ご飯を食べた昼下がりが眠たく感じるのはそのためです。
私自身も最近までは夜行性で、夜になればなるほど集中できると感じていました。しかし、「朝飯前」を読んでから、早速朝飯前に物事を行うようにしてみると、頭がすっきりして物事が捗る捗る。時間を有効活用できているようで、一日の気分も最高です。
始めの3日間くらいは、朝がきついと感じていましたが、徐々に慣れてきました。夜行性の私でも「頭がすっきり」していると感じたので、試す価値があるかと!
私も春から社会人です。生活リズムを整えるだけではなく、学生時代よりより効率的な時間を使う必要があると感じています。
考えることはやめてしまえ。「寝させる」
物事は時として、考えるのに長い時間を要することがあるようです。
今までも、何かをグルグル考え続けても何も答えが出なかったことって多くありませんか?
日中何かを考え続けるのは、考えているふりをしているだけのことが多い、実感させられました。
やらなければならないことは、いつも頭にあるにも関わらず手に着かない、ということが頻繁に起こります。
そんな時には一旦「寝させる」ことが大切であると。
「寝させる」とは、2つの意味があると私は解釈しました。
- 「頭を寝させること」
- 「長い間温めておくこと」
1つ目の「頭を寝させること」に関して。
中国でひらめきを得られる場所として三上というものがあります。
その中の1つに枕上があり、すなわちベッドの中であるとされています。
これは先に解説した「朝飯前」の考えと通ずる点がありますが、発見は朝を好むようです。しっかり休めた頭で迎える、すっきりした朝には、妙案が浮かぶ可能性が高いようですね。
今現在も朝6時半。夜にパソコンに向かうよりは雑念が少なく、筆が捗ります。
2つ目の「長い間温めておくこと」について。
今現在、頭の中で考えていることはどんなことですか?
人との関わり方、仕事で気になること、などなどでしょうか。
外山滋比古さんは、一旦忘れて今の考えや気になることを温めておくことで、物事が徐々に熟成すると言います。
ケネディ大統領の経済顧問として活躍したW.W.ロストウ氏は、大学時代から当時の経済に問題意識を持って、それに対する考えをずっと温めていたようです。長い間をかけて大問題を寝かせている間に、物事は熟成したのでしょうか。
この【寝させる】という考え方。幼少時に培うことが大切なのだとか。
以前、大学の教職課程の授業で、幼少期に博物館や美術館、アスレチックなど、あらゆる場所に訪れると、将来教養や知識を身につける礎になると聞きました。
直接的に、博物館や美術館の展示物を覚えるのではなく、その後の物事を身につけるのが容易になるようですね。
子育てをするようになれば、是非活かしたい!!
異なる分野の人から学ぶべし「垣根を超えて」
最近、よく考えるようになったことがあります。それは、全く違う分野に興味を持っている友人から学ぶことが多い、と。
私は国際学部という専門性に欠ける学部に所属にしておりましたが、国際経済や国際ビジネス、言語などなど様々な分野を学ぶ機会に恵まれました。
3年生から所属するゼミも、各々別々の分野に所属し、お互いが学んでいる分野は異なります。だからこそ、友人から聞く話は斬新なものが多く、また私が当たり前だと思っていることに疑問を持ってくることがあります。
外山滋比古さんは、インブリーディング(同系繁殖、近親交配、近親結婚)が大変危険なものだと指摘し、これは生物学的な観点だけでなく、知的な分野でも良いものではないと断言します。
実際に、外山滋比古さんは、独自の「読者論」を発表しようとした際、当時の同じ専門分野の先輩からは否定されたそうです。同じ専門分野の人ばかりが集まると、批判的な思考で創造性が欠けていくのだとか。
一方で、外山滋比古さんには、全く別々の専門を持つ友人と三人会なるものを結成しているようで、彼の「読者論」にヒントを与えたのは、これらの別々の専門分野を持つ友人との会話からだったようです。
知らないからこそ、発想が開ける。違う視点に気づく。全く別の分野で頑張っている友人を大切にしたい、そう思いました。
私の友人たちは、それぞれ全く別の就職先を選んできました。
ある友人は商社へ、ある友人はITへ、ある友人は物流へ、ある友人は金融へ。
将来、彼らからそれぞれの分野の話を聞き、私自身の考え方にアップデートを、
また、私が話をすることで新しい価値を提供できればと思っています。
考え方・頭の整理の仕方に大革命!
以上、今回は外山滋比古さんのベストセラー『思考の整理学』を紹介しました。
個人的にここ最近で一番興味深く読むことができた本で、今このタイミングで読むことができて良かったと思っています。
『思考の整理学』の全体では、タイトルの通りどのように頭の中を整理していくか?が記されています。
その中でも、今回は私が特に興味を持った「朝飯前」「寝させる」「垣根を超えて」をピックアップして、紹介しました。
大変興味深い本ですので、是非手に取ってみてください!
それでは、次回もお楽しみに!!