平本 亘 Official Blog

関西学院大学 国際学部に通う学生です。大学生でも応募ができる国連ユースボランティア(UNYV)でボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボにある国連人口基金(UNFPA)で活動しています。大学では教育開発を専攻しており、教育×SRHR(性と生殖の健康)という視点で、日本・世界を見ています。

国際教養大学の国連ユースボランティア(UNYV)派遣生を紹介します。(長谷川 千紗)

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みなさん。こんにちは。

国連ユースボランティア(UNYV)派遣中の平本 亘(@follow_me_peace)です。

  

今回の記事では、国際教養大学からどんな大学生が国連ユースボランティア(UNYV)に応募しているのか紹介します。

 

…が、僕が紹介してもうまく伝わらないので、ご本人に記事を書いていただきました。

お楽しみください。

 

__________

 

目次

 

自己紹介

 

Barbados Wildlife Reserveにて

みなさん、こんにちは。

国際教養大学国際教養学部2年の長谷川 千紗(Chisa Hasegawa)です。

 

大学では、教養教育として理系文系関係なく幅広い分野を学んでいます。大学がある秋田県は食、自然、お祭り、、、と年中通して魅力がたくさんあるところなので、みなさんもぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 

派遣国と派遣機関の説明

 

派遣国について

バルバドスの国旗

Wikipediaより

私の派遣国は古瀬さん(Nanako Furuse)と同じ、バルバドスです。

 

青い空に青い海が印象的なカリブ海の小さな島国です。国土は小さいですが、野生動物保護区、イギリスの街並みが残る旧市街地(世界遺産に指定されています)など、素敵な観光地がたくさんあり、休日にいろいろ巡ってみようと思っています。

場所が変われば文化も全く異なり、毎日新しい発見がたくさんあります。

 

バルバドスではタクシー(乗合バンのようなもの)での移動になるのですが、朝や夕方は乗客でごった返していてぎゅうぎゅうに詰め込まれます。

どんなに混んでいてもいっぱいで乗れないと言われたことはまだありません(笑)

私はいまだにどのバンがどこへ行くのかよく理解していませんが、運転手に行先を伝えれば、少々ルートを外れても目的地へ連れて行ってくれます。みんなとても親切です。

 

また、バルバドスは環境にとても優しい国です。

 

バルバドスの物価は高いのですが、スーパーではエコバッグが100円くらいで売られていて、みんなそれを買って使っています。外食でテイクアウトしたランチボックスはほとんど再生紙で作られています。初めて気づいたときは感動してしまいました。

 

 

派遣機関について

私はUNODC(United Nations Office on Drugs and Crime)<国連薬物犯罪事務所>の地域オフィス(バルバドス)で働いています。

UNODCでは一国でプログラムが完結することは基本的になく、カリブ海諸国で協力して1つのプログラムに取り組みます。

 

国連犯罪薬物犯罪事務所と聞くと物騒に思われるかもしれません。実際、その通りで、普段あまり耳にしないような問題を取り扱っています。

私が今関わっているプログラムはGlobal Maritime Crime Programmeといって、海上犯罪の取り締まり強化を目指すことを目的としています。

海上犯罪とは具体的には

  • 麻薬密輸
  • 人身売買
  • 違法漁業

などで、カリブ海で大きな問題になっています。

 

私の仕事はProgramme assistantなので幅広く、基本的に何でもやります。

例えば

  • イベントの参加者のためのホテルの調達
  • イベントの参加者のための翻訳機材などの調達
  • レポートの作成
  • 広報

などです。

実際のイベントのお手伝いもさせてもらえる予定で、11月にはドミニカ共和国へ行きます。

 

私は今、海洋経済などの分野に興味があるので、毎日自分の学びにつながる新しい学びがあることが本当に幸せです。

 

 

応募した理由

私は高校生のときに、授業の一環として、ビジネスプランを作って、途上国開発をするという経験をさせてもらいました。

そのときの私は

ビジネスは援助する側が利益を追求するから持続可能な援助ができるんだ

と信じていたのですが、その後、

でも利益を追求するために現地の人の気持ちに添えていないんじゃないか、そもそも利益が生まれないところの開発は誰がするの?

といろいろと自分の中でもやもやと悩み始めました。

 

結局考えるより、実際に見てみよう、経験してみよう、と、ビジネスとは違うアプローチで途上国開発を進める国連という機関で働いてみることを決めました。

 

本当は2年生の段階ではなく、3年生か4年生で応募しようと考えていたのですが、学校の先生や以前派遣された先輩の言葉に後押しされて、また、自分の至らなさを早く痛感しておこうと思い、応募を決めました。

 

 

国連ユースボランティア(UNYV)の経験をどのように活かしたいか

この派遣から帰国したあと、1年間留学する予定です。なので、得た知識経験を留学先の大学で専門分野を学ぶ際に生かしたいと思っています。

また、異なる文化背景を持った人々と働くという経験は、社会人になってからきっと役に立つと信じています。

 

 

国連ユースボランティア(UNYV)を目指すみなさんへ

 

これは国連ユースボランティア(UNYV)に限った話ではありませんが、外にでると、本当に視野が広がります。

 

私はバルバドスに来るまで、この国のことをほとんど知らなかったですし、なんならカリブ海の国々のことを「カリブ海の国々」とまとめて見てしまっていました。

しかし実際には、国それぞれ話す言語も違い、そこに住む人それぞれが望んでいることがあります。それを知れるのは実際に海外に出ることだけだと実感しています。

 

国連で働くことに興味を持っている方にはまたとないチャンスだと思います。周りが国連職員だらけなので、将来のことなどたくさん相談に乗ってもらえますし、働く環境が整っていることにも気付けると思います。

 

ただ、負の側面も見ることだってあります。

だけど、だからこそ自分の将来を決めるのにとても有難いことではないでしょうか。

 

ぜひ、チャレンジしてみてください。

 

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以上

国際教養大学からバルバドスに派遣されている長谷川 千紗さんを紹介しました。

 

途上国開発という業界には、様々な関わり方があります。

国連という国連という選択もできるし、ビジネスという選択もできる。また、個人で!という選択もできるかもしれません。

 

ただ、一度自分が経験するということが大切なのだなと感じさせられました。

知らないことを知り、負の側面もしっかり見る。それが大切ですね。

 

次回もお楽しみに!