国連ユースボランティア(UNYV)の合格のコツ。応募する前のボランティア活動
みなさん、こんにちは。平本 亘(@follow_me_peace)です。
この記事を書いている2019年現在、僕は国連ユースボランティア(UNYV)として、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボにある国連人口基金(UNFPA)に派遣されています。
国連ユースボランティア(UNYV)に合格する確率は、応募する前の経験や資格次第で大きく変わってくると言っても過言ではありません。高校生・大学生の間で、どんな経験をしているか、どんな資格を取得しているかで、国連ユースボランティア(UNYV)の選考の際にアピールできる強みが変わってきます。
今回の記事では、国連ユースボランティア(UNYV)に合格する確率を高めるために、僕が応募する前にしておくべきだと思ったボランティア活動を紹介します。この記事を読んで、国連ユースボランティア(UNYV)応募する前からライバルに差をつけましょう。
こんな人におすすめ
- 国連ユースボランティア(UNYV)に応募しようと思っている人
- 国連ユースボランティア(UNYV)に応募する前に準備するべきをこと知りたい人
- 国連ユースボランティア(UNYV)に応募する前にボランティアの経験を積みたい人
目次
国連ユースボランティア(UNYV)の応募の際に記入する項目
まずはじめに、国連ユースボランティア(UNYV)に応募する際に応募フォームに記入する項目を紹介します。
今回 紹介する項目は受け入れ機関が評価するであろう項目のみを取り上げています。
国連ユースボランティア(UNYV)の応募フォームの記入項目は次の通りです。
- Motivation Statement (250 characters)
- Academic Qualification
- Short Courses and Trainings (250 characters)
- Computer / IT Skills (250 characters)
- Languages
- Professional Experience (1000 characters)
- References
- Additional Remarks (250 characters)
応募フォームの記入項目の中で、1000 characters求められるのは、Professional Experiencesのみです。ここから、国連ユースボランティア(UNYV)の選考ではProfessional Experiencesがとくに大切だということが分かります。
では、Professional Experiencesの項目でどんなことを書けばいいのでしょうか?
国連ユースボランティア(UNYV)に応募する前にできること
応募フォームではこのように書かれています。
- 国連がやっている領域と関わりのある業務経験を記入してください。(インターンシップも含む)
- ボランティア活動の経験を記入してください。
- その際のあなたの業務内容と、責任、達成した成果も記入するようにしてください。
このことから、ボランティア活動やインターンシップの経験を積む必要ことで、Professional Experienceの項目を埋めることができるとわかります。
ボランティア活動
国連ユースボランティア(UNYV)に応募する上で、ボランティア経験があることはとても重要になってきます。
ボランティアの内容については、国際的なボランティアでも国内の問題を解決するボランティアでも、どちらでも構いません。ただ、実際にボランティアとして活動したことのある国に派遣されるとなると、かなりの加点になると考えられます。
では、具体的にどんなボランティア活動をすればいいのでしょうか?
ボランティアサークル
それぞれの大学にあるボランティアサークルに参加することをお勧めします。ボランティアとは名ばかりのサークルもたくさんあるのは事実ですが、色んなサークルを覗いてみて、実際に活動ができそうなところに加入してください。
僕が通っている関西学院大学でも数えきれないほどのボランティアサークルがあります。僕はBrainHumanityというNPO法人で活動しています。
BrainHumanityでは、ボランティア活動する中高生をマレーシアに引率するというボランティアスタッフをやっていました。
僕はこのボランティア活動に実行総責任者として携わり、イベントの企画運営や広報活動なども幅広く経験しました。
国連ユースボランティア(UNYV)の多く業務内容は広報を行うことです。なので、イベントの広報を経験したことがあるというのは、とても評価されました。実際に派遣された後、上司にどのような広報を行っていたのかなども詳しく聞かれ、広報活動の経験がとても重要視されていたことも後ほどわかりました。
また、このボランティア活動を通じて、WordやExcelなどのMicrosoft Officeのスキルを伸ばすことができました。応募書類の中でも、WordやExcelを使い資料作成をした経験があると記入することもできます。
WordやExcelに関して言えば、基本的なことはみんなできるので、経験を交えてアピールすることで、他の応募者と差をつける必要があります。
ちなみに、BrainHumanityのボランティアは夏に2回、春に1回募集しているので、関西学院大学・大阪大学など、関西の大学に通っている方は是非お声がけください。
下記にリンクも貼っていますので、どうぞご覧ください。
日本語パートナー・留学生補助
僕が通う関西学院大学では、日本語パートナーや留学の受け入れのボランティアが、春学期と秋学期に募集されます。
実際に留学生と関わることができるので、異文化理解や言語力もアピールすることができます。
国連ユースボランティア(UNYV)に応募する予定がない人でも、留学生の友だちをつくることができたりするので、おすすめです。
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海外で行われるスタディツアー
途上国で行われるスタディツアーに参加することを強くお勧めします。関西学院大学の場合、国連ユースボランティア(UNYV)に応募するためには、旅行以外での途上国経験が2週間必要です。※厳格に2週間ではないと思いますが、途上国での経験は必要です。
多くのスタディツアーでは、2週間ほどのスケジュールが組まれているようです。ですので、興味のあるスタディツアーに参加して、途上国での生活経験と活動経験の二つを手に入れてください。
ちなみに、僕がマレーシアで行ったボランティア活動は、全体で1週間しかありませんでしたが、応募することができました。
国連ユースボランティア(UNYV)では、アフリカの国々が派遣先となることも少なくありません。ですので、初めてのアフリカ渡航でも安心して参加できるスタディツアーを紹介しておきます。
- 竹田さん(@NoReHero)のスタディツアー
- 原さん(@kantahara)のスタディツアー
ルワンダで活動されている竹田さん。青年海外協力隊としての活動経験もおありです。
ルワンダは、アフリカで一番安全な国と言われています。僕も行ったことがありますが、ルワンダはとても魅力的な国でした。
ですので、初めてのアフリカやアフリカの途上国におすすめです。
竹田さんが行っている「START」に参加して、途上国での経験を培ってください。ちなみに、ルワンダは国連ユースボランティア(UNYV)を受け入れてくれる可能性の高い国です。2019年度も派遣先の候補でした。
【🙇拡散お願いします🙇】
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) October 22, 2019
第2回のウガンダ・スタディツアーを来年2月に実施します!
✅北東部の活動地訪問
✅国立公園でサファリ観光
✅原&サイラスによるレクチャー
などコンテンツ盛りだくさん!今回は僕が日本出発時から同行します。詳細は画像をご覧ください。申し込み方法はこの下に載せます pic.twitter.com/9HDWPjZvpw
インターンシップ
国連ユースボランティア(UNYV)の派遣はフルタイムの業務となります。フルタイムとは、月曜日から金曜日まで1日8時間働くということです。
大学生のアルバイトではなく、社会人が働いている時間と同じだけ働くことになります。
したがって、国連ユースボランティア(UNYV)の応募前にフルタイムで働いた経験があるかどうかは選考する上で、一つの指標になる可能性があります。
夏休みや春休みの長期休みを利用して、海外インターンシップに参加することを強くお勧めします。
海外インターンシップ
海外でインターンシップをした場合、インターンシップでの経験だけでなく、言語能力や異文化に対する理解をアピールすることができます。
時間に関する感覚など、日本では考えられないことが本当に起こるので、一度経験してから国連ユースボランティア(UNYV)に応募すると安心できるかもしれません。
ネットで検索してみると、たくさんの海外インターンシップがヒットします。Borderless Japanという会社では、ケニアをはじめとした途上国でのインターンシップが募集されていますので、是非ご確認ください!
国連ユースボランティア(UNYV)に応募前に合格に近づけるボランティアのコツ
Professional Experiencesを記入する上で合格に近づくためのコツがあります。
それは、よりたくさんのボランティア活動を経験するということです。
1つのボランティア活動に集中して取り組むということは、とても素晴らしいことです。
しかし、国連ユースボランティア(UNYV)に応募して合格するとなれば、少し話が変わってきます。
どれだけ一つのボランティア活動に集中して、深く取り組んだとしても
国連の採用側としては、所詮大学生でできること。
と思われてしまいます。
平本 亘のブログでは、国連ユースボランティア(UNYV)を国連大学生ボランティアとして定義付けています。
しかし実際には、30歳くらいの大学院卒の方がボランティアとして、国連で働いていることも普通です。
このことから考えると、日本で考えられているボランティアと、国連が考えるボランティアには大きな差があることが分かります。
したがって、どれだけ一つのボランティアを深めたとしても、国連には大きな評価はしてもらえないということになります。
なので、数で勝負をしてほしいと思っています。理由はあります。
国連ユースボランティア(UNYV)は派遣されれば、一番下っ端です。下っ端で活動するには、どんな雑用にも、どんな業務にも真摯に取り組む必要があるということです。
様々なボランティア活動を経験することで、あなたがたくさんのことに興味があり、どんな仕事にも取り組むことができるというを証明することができます。
まとめ
今回の記事では
- ボランティアサークルでの活動
- 日本語パートナー・留学生の受け入れボランティアへの応募
- スタディツアーへの参加
- インターンシップへの挑戦
をすることで、Professional Experiencesの項目をより充実させることができると解説しました。
始めにもお伝えしましたが、国連ユースボランティア(UNYV)では、応募する前の経験や資格次第で合格する確率が大きく変わってくると言っても過言ではありません。
ボランティア経験は短期間で身につけることはできません。しかし、早くから準備を始めることで、確実に自分自身をアピールする武器になります。
また、様々なボランティアの経験をすることで、幅広い業務に取り組むことができることもお伝えしました。
この記事を参考にして、国連ユースボランティア(UNYV)の合格に近づいてください!